ゴードンメソッド・親業

ゴードンメソッドはアメリカの臨床心理学者トマス・ゴードンが1962年に開発した人間関係をより良くするためのコミュニケーショントレーニングプログラムです。
 当初は親子間のコミュニケーションをより良くするプログラムとしてスタートしました。それが「親業」(おやぎょう・Paret Effectiveness Training)です。「親業」は親としての役割を効果的に果たすためのコミュニケ―ションです。何でも話せる温かな親子関係と、子どもの考える力・自己肯定感・自立心などを育むメソッドです。
 この「親業」は多くの方が実践する中で、親子関係だけではなく、全ての人間関係において相互理解・相互尊重をすすめ、関係をより良くすることがわかりました。今では、「自己実現のための人間関係」「教師学」「看護ふれあい学」「ユース・コミュニケーション」と広がり続けています。
 世界では50か国、500万人以上がゴードンメソッドを学んでいます。

トマス・ゴードン(1918~2002)

 クライアント中心療法の創始者カール・ロジャースの下で学んだ後、臨床心理学者として研究と仕事に携わる。1962年に「親業」(おやぎょう・Paret Effectiveness Training)を開始。
 ノーベル平和賞を受賞(2002年)した元米大統領ジミー・カーターのブレーンで、大統領が1978年にイスラエルとエジプトの中東和平にむけての合意(キャンプデービッド合意)を仲介した際に、大統領に同伴していた。トマス・ゴードン自身も1997,1998,1999年と3回ノーベル平和賞にノミネートされた。
 1999年に全米心理学財団から心理学の分野での功績に対してゴールドメダルを授与される。

親業訓練協会

1977年に初代理事長の近藤千恵が「Paret Effectiveness Training」を「親業」と題して翻訳し、反響の大きさに、1980年に親業訓練協会設立する。
以来、あらゆる人間関係において相互理解・相互尊重をすすめ、一人一人が自立して自己実現を図る社会を目指してゴードンメソッドの普及に努めてきた。
 1979年の第一回の講座から、受講生は現在では15万人を超える。
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