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小学校

「ダメダメ!」では「躾」にならない

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春休み、コロナ渦で遠出がはばかれますね
友達と集まって公園で遊ぶこともあるかも


幼稚園の頃は、親の管理の下で遊んでいた子
小学生になると親なしで遊びます


小学校2年生男子
「皆、アイス買って、食べてるよ!
僕も食べたい!」


こんな時、どうしますか?


「買い食いはダメ!よそはよそ!家は家!」


子どもの行動がイヤだなと思ったとき
「ダメダメ!」と言えば


親に愛してほしい従順な子は
とりあえずその場では言うとおりにする


自分の欲求の強いヤンチャ君は、
「え~!食べたい!食べたい!」と抵抗し


母は「ダメッて言ってるでしょ!」と怒鳴る
父なら「うるさい!」と一喝!


反抗心を溜めつつシブシブ従う子ども
これで親は「躾」ができたと思いがち


でも、わが身を振り返ってみてください
親にアイスを禁止されていた知人は


親元を離れた途端、アイスを大量買いし
吐きそうになるまで食べた…とか


ダメダメ育児は
怒られるから、やらない子を育てます
監視の目がなくなれば「躾」は無意味
自分で考えず他律的に生きる子を育てます


アイスの買い食いを親がイヤだという理由は
何でしょう?


砂糖は体に悪い
お昼が食べられなくなるかも
外で買うアイスは、大きすぎる


まず、「ダメな理由」を親が良く考え
子どもには理解力、考える力があると信じ
「ダメな理由」「親の考え」を伝えましょう
そして「どうすればいいと思う?」と尋ねる


理由を聞いた子どもは、親の愛を感じ
対等に扱ってもらって、尊重されていると感じるでしょう


そして、子どもは考えます 「考えて納得し自分を律する自律的な子」
親業は、それを目指します


親が上から判断を押し付けるのではなく
親子が対等で、子どもに考えさせる声掛けは
親業の各講座で学べます

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小学校

親だって我慢しない!

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少し前のことですが
日能研の機関誌「キッズレーダー」(2020年冬号)の『親を学ぶ』のコーナーに「勝ち負けでない関係作り」と題して、冬休みのお手伝いについて、親も子も負けないで納得する「勝負なし法」
で話し合った事例を執筆しました


次女が、大学に入った当初、私はまだ娘の洗濯ものを洗っていました。通学にかなり時間がかかっていたので、助けてあげたいと思ったからです


でも、お昼から大学に行くこともあるし、土日は結構遊びにも行きます。それに私自身、実家を離れ大学に通ったので、娘の歳には、自分で洗濯、掃除、買い物、食事の用意(菓子パンを買っただけですが)は自分でしていました。ですから、なんか「違うよな~」とモヤモヤしていました


そこで、「勝負なし法」(第3法)で、家事分担について話し合おうと思いました


最初、娘は「大学の友達は、お母さんが洗濯物も箪笥にしまってくれるので、何にもしないって」と言って、話し合いをシャットアウトしようとしました


それに対して私は「だから、何もしないのが普通だと思っているんだね。でも、ママにもあなたの洗濯をしている時間に、自分のしたいことをする権利がある」と、思わず「権利」という強い言葉を使いました


すると、一瞬、娘はビックリした様子でしたが「わかった」と納得して、話し合い、洗濯は自分の分は自分でする。夕飯の片づけは一緒にする。お風呂掃除は娘の担当と決まり、以来丸7年、その分担をずっと守ってくれています。テレワークになってからは、夕食作りも一緒にすることが多いです

思わず「権利」と言ってしまった後で、私は器が狭いのかな…と思ったりもしました


でも、先日、「親業」(大和書房・トマス・ゴードン著)を読み返していたら


第3法は、「あなたの欲求は尊重するし、その欲求を満たす権利も尊重する。そしてまた、私自身の欲求とそれを満たす私の権利も尊重する。(中略)」と子どもに伝える


と、あり…私の姿勢は、ゴードンメソッドに外れていなかった…と、嬉しくなりました

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小学校 講座徒然

「甘えさせる」と「甘やかし」の違いは?

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子どもはうんと「甘えさせる」けど「甘やかし」たくはないですよね


ところで、「甘えさせる」と「甘やかし」ってどう違うのでしょう?


私はこんな風に考えています


この二つの違いの見極めにも、『親業』の子育ての三つの場面分けが整理に役立ちます

「親業」は子育ての場面を三つに分けます
一つ目の場面は子どもが困っていると親が感じる場面
二つ目の場面は親も子どもも困っていないと親が感じる場面
三つ目の場面は親が子どもの行動を困ったなと感じる場面


「甘えさせる」のは主に二つ目の場面でです


「つ」のつく年まで膝の上
という諺があるように


「甘えさせる」には何よりもスキンシップ‼抱っこする、ハグする、添い寝する、お膝の上で本を読むetc.


9つまでは意識的に、うんと甘えさせると無条件に、親から「愛されている」と思えて自己肯定感が育ちます


抱っこがいいのは分かりますね
でも、親だって人間ですから「抱っこ」と言われても重い荷物をもっていたり、疲れていたり「えっ!無理」という時もあります
こんな時は三つ目の場面ですね

こんな時、親の気持ちを押し殺して「抱っこしなきゃ!」って抱っこするのは「甘やかし」になります


親の「抱っこしたくない」という欲求を我慢して「抱っこしてほしい」という子どもの欲求を通すのは「甘やかし」です。そうすると、子どもは、人にも都合や、事情や、欲求があることを学ぶ機会が与えられず、常に自分の欲求が通ると勘違いして、自己中の人間に育つ恐れがありますね


だからと言って「歩いてよ!」とか「ダメ!」と、指示や禁止をすると、「ママは、僕(私)を嫌いなんだ」「自分の気持ちは、正直に言ってはいけないんだ」と感じ、親の顔色を伺う子ども、ひいては周りの期待に振り回される生き辛い大人になるリスクもあります


一つ目の場面でも、「甘やかし」てしまうことがあります


夏休みの後半子どもが「宿題終わんないよ~」と困っているとき、そんな子供を見かねて


代わりに、工作や自由研究をしてあげて、手を出してしまったり…


「工作は簡単なこれにして、今日中に終わらせて、漢字ドリルは今晩と明日やれば」なんて、提案してしまったり…


いずれも、自分で考えて自分で乗り越えていく機会を親が奪っていますね


一つ目の場面は子どもが困っている時です。「困ったりする否定的な気持ち」を親業では「問題」と言いますが、子どもが困っていると、親は忍びなくて、親が「問題」解決に乗り出していってしまうのです。親が子どもの「問題」を取り上げてしまうのですね


では、三つ目の場面一つ目の場面でどんなコミュニケーションをすると
子どもの思いやり、考える力、自己肯定感が育ち
何でも話せる温かい親子関係になれるのか?


親業の各種講座で学ぶことができます